金沢でフランス語、英語、美術を学び、ナンシーへの留学を目論む、はぐれ医学生のブログ。至高にして究極の人形を生みだすために奮闘中。 急げ!人生には学ぶべきことが多すぎる。
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祝! ローゼンメイデン新連載!

 一日千秋! 待ちに待った復活! 

 去年は、え? これで終わり? 釈然とせず、気持ち悪いというか、ちょっと待ってよ、と本屋で立ち読みしながら声を出しそうになった。

 それが、まさかまさか、掲載紙を乗りかえて週刊で読めるようになるなんて。この喜びを何にたとうべき?

 漫画一つで何一喜一憂してんだ、と思う人もいるだろうが、わしが二年も卒業を遅らせて、その間医学とはすっぱり離れて、語学や芸術に打ち込もうと決めた理由の大元は、この漫画にあるといえる。

 「ローゼンメイデン」に出会ったのがそもそもの始まりだったよなぁ……。この作品で人形に興味を持ったわしは「Dolly-Dolly」って本を読んで、「恋月姫」の作品を見た。衝撃だった。最新号から順に3冊買って、彼女や「堀佳子」の人形の写真を何度も何度も飽きることなく見た。何? これは何でできてるんだ? どうやったらこんな肉体が創り得るんだ? 気になって仕方がなかった。そのうち、「Dolly-Dolly」の懸賞で「吉田式球体関節人形制作技法書」が届いた。ラッキー。一通り作り方はわかったが、人間ってどんな形してるんだ? 骨や筋肉の名前はそこらの人よりはわかってる(つもり)。解剖もしたが、生きた人間の美しさってのは授業で習うもんじゃない。むしろ学校では人間の醜さばかり教えられた気もしなくもない。(……単に学校が嫌いだからそう思うのか?)東京みたいに創作人形教室なんてないし。どうしたもんかねー、と考えていると、廊下に公開講座の掲示がしてあった。塑像の制作。ううむ、教育学部の美術の先生なら教えてくれるかも? とすぐに応募したのだった。 

 「GANZ」、「ハチワンダイバー」、「嘘喰い」等々、「ヤンジャン」は粒揃いだ。週刊漫画雑誌の中で一冊だけフランスに定期的に届けてもらえるとしたら、わしは間違いなくこいつを選ぶ。

 ところで、みんな「」内の単語がいくつわかるんか?この記事を見た友人がいたら教えてほしいものだ。

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Hの始末書

 やってしまった。

 級友がいてくれたら自分で自分の失態を明らかにする必要などないのだが、これはブログなんだから仕方なく、自嘲気味に記してみる。

 あまり聞き覚えのない名前だろうが、土練機というものがある。筒状の胴体の中に二本の無骨なスクリューが横たわっており、胴体の上部にある投入口から粘土と水を入れると、先端からよく練られた粘土が出てくるのだ。これからぐっと粘土の消費量が増えるため、まさに大車輪の活躍をすることは間違いない。だが最近は使われていなかったため、中の粘土が乾燥して石のようになっていた。もちろん、このままでは宝の持ち腐れである。

 これはいかん、使えるようにしなくては! 名目上とはいえ、彫刻部部長に任命されたわしは使命感に燃えて、頼まれる先から作業を始めた。おそらく設置以来開かれたことのなかったであろう、ひどく錆びついたボルトを回す。スクリューを固定しているカチンコチンの粘土をノミと木槌でそぎ落とす。ずいぶんすっきりしたぞ。試しにスイッチを入れてみると……おお、おお、ウンウンと唸りながらスクリューが回りだしたではないか。

H:「先生! やりましたぞ!」
E:「お〜、ありがとう〜。どうしたの? はりきってるね〜」

 さて、後は上蓋を締めなおせば……おや、すっかり錆びついているせいか、スクリューの伸びている底部との間のボルトが締まらんぞ。ま、いいか、下にしっかり固定しとけば。わしはさっそく復活した機械で粘土を練り始めた。今学期は全身像に取り組むので特別たくさんの粘土が必要だ。どれどれ、後輩たちの分、あと公開講座に来るお客さんの分も用意しといてやるか、これぞ部長の仕事なり!

 と、調子よく考えていると、グガガ、グゴオッ! と何やら不穏な動きが。見ると、土練機の胴体がゴンゴンと上下に激しく揺れている。どうしたことじゃ、と急いで電源を切って覗いてみると、胴体と底部の間がありえないぐらい離れている! 胴体と底部を繋げていた、下部のボルトが嵌っていたところが割れてしまっていた。老朽化ではない。雑巾を絞ったときのように、みごとに捻じり切れていた。内部の猛烈な圧力に、片方のボルトだけでは耐え切れなかったのだ。明らかに、わしが上部のボルトを締めなかったために。

E:「あれ、まだ終わってないの?」
H:「先生、実は、非常に、残念な、お知らせをしなくてはなりません」
E:「壊した?」
H:「……」
E:「何かやらかすとは思ってたけど、まさか壊すとはね〜! どこをどうやったら壊せるの〜?」

 その後、粘土の練り方をみっちり教わった。荒練り、菊練り。思い起こせば、機械に頼ってばかりで、ほとんど手でこねることがなかった。他の生徒も似たようなものである。「Hくんは、みんなのたるんでいる現状を憂えて、あえて土練機を壊したんだよ」と先生がうそぶく度に、自分の滑稽さに笑いを抑えられない。

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新学期へ向けて

 北陸もやっと日の射す暖かい日が増えてきた。桜もぼつぼつと花をつけ始め、キャンパスには初々しい一年生の姿が見える。健康診断をさっさと済ませて、どの授業に出ようかねェと頭を悩ます。コードギアスの新シリーズも始まった。
 
 だが、青い空を見上げて出るのはため息だ。ああ、本当にもう四月になっちまったんだなァ……。自由、なんて呼べるのか?この二年間を無駄にはしない、やりたいことを好きなだけ、好きなときに、好きなようにしよう、絶対に。そんな考えがすでに束縛のような、そんな気も。考え過ぎか。 
 
 金沢大学は4月10日から授業が始まり、12日からは一般市民が参加する塑像作りの公開講座も始まる。わしは授業ではもちろん、助手として公開講座でも制作することになった。わしが助手とは! 彫刻室もラグビー部並に人材発掘に勤しんだほうがよかろう。いや、こんな他人事みたいな言い方は不適切だ。
わしが勧誘せにゃならんのか!? びっくりだ。

 彫刻部の面々と、一年ぶりに彫刻室の大掃除をした。見違えるように広くなった部屋で、酒杯を交わす。本当に広くなった。最強パレパレードの練習をするにはうってつけの場所だな。

 

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祝・初出品初入選 第64回現代美術展

 かねてから作っていた祖父の頭像を第64回現代美術展に出品した。

 彫刻室に通い始めて早一年。やっと人に見せてもよいものが作れたかなと、意気揚々と搬入しにいった。だが、並べられたどの作品と比べても勝っている気がしない……ど素人が比べるようなことじゃないんだろうが、せっかく手間隙かけて、祖父母に大学まで何度も来てもらって、8,000円も出品料出したのに、展示もされないことになったら情けなさ過ぎる。
 
 朝刊で入選が発表される28日は、前日からずっと寝ずに本を(パンドラとかね!)読んでいて、5時になるとコンビニへ行った。行儀が悪いことを承知で、新聞を開いて記事を探すと……おっと、あるじゃないか。うんうん。やっと安心して眠れる。

 一昨日、展示を見に行った。毎年二会場でやる県立美術館が改装中な上、全部で750点以上も作品があるので、展示室いっぱいのすし詰め状態であった。全部見て回ろうとするとくたくたになる。これならもっと入選作を減らせばよかったのに……なんて罰当たりなことは言わない。もう一つ落選作が選ばれていたら、わしのだったやもしれぬ。工芸部門に美しい作品が多かった。公民館なんかで作れるもんじゃないよな。だれがどこでどんな風にどうやって作ってるんだろう? この技術をヒトガタ造りに活かしたいな。探してみよう。

 会期は4月20日(日)まで、9:30〜18:00(金・土は20:00まで)。場所は言わずと知れた21世紀美術館。大学生は600円で入れるし、いかが?

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喜劇の始まり

 4年生の秋、派遣留学を大学に申し込んだ。行き先は金沢の姉妹都市、フランスはナンシー。高校以前の友人はもう社会人、大学のクラスメートは病院実習が始まるこの春。
 
 一人レールを外れ何処へ向かおうと言うのか? 8月に出発するまで何やってんのか? 向こうでいったい何を学んでくるんだ? そもそもどうして留学しようと思ったのか? なんでフランスなんだ? 親は反対してないのか? 生きて帰ってこれるのか? 2年後ちゃんと医学部に復帰してるのか? 2コ下の学年とうまくなじめるのか? 将来どんな職業に就くつもりなんだ? 人生甘く見てんぢゃねぇか? お前はサルか! 葉っぱが掘れるかーッ! などの疑問、驚嘆をいっさいの容赦なく、教授たちみたいに無慈悲に、十年来の親友のように遠慮なくぶつけてきた人々。このブログを読んでいくうちに疑問符が一つ一つ氷解していき、スッキリ爽快な気分になれるやもしれませぬぞ。
 
 金沢のおもしろ情報、大学でのよしなしごと、フランス語の勉強、制作の記録、お勧めしたい本やあれこれ、渡仏してからは現地での暮らしぶりについて書いていく予定です。要するに何でもありのノンジャンル。キマリもシバリもない自由人の報告書。書き続けることで、人を楽しませることのできる方法を身につけたいと思ってます。できれば仏訳も併記したいけど、それにはまだまだ勉強が足りないかな。
 
 次回からの書き込みも是非読んでってくださいませ。

 

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