金沢でフランス語、英語、美術を学び、ナンシーへの留学を目論む、はぐれ医学生のブログ。至高にして究極の人形を生みだすために奮闘中。 急げ!人生には学ぶべきことが多すぎる。
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〜あらすじ〜
舞台は朱点童子率いる鬼の軍団により荒廃した京の町。主人公の両親は朱点討伐のために大江山へ向かう。遂に朱点の居城に辿り着いた二人だったが、父は騙し討ちで殺され、母はまだ生まれたばかりの主人公を人質に取られ捕らわれてしまう。主人公一族の復讐を恐れた朱点は二つの呪いをかける。一つは「短命の呪い」。主人公の一族はかぐや姫のように急速に成長するが、その寿命は一年半から二年と泣ける暇もないほど短い。もう一つは「種絶の呪い」。これにより人間と交わって子供を残すことができなくなってしまった。主人公は神々に助けられ、彼らと交わって子孫を作り、朱点討伐を悲願に何代にも渡る戦いを繰り広げていく。 まず4段階の難易度選択ができる。最高難度でしか戦えない敵とか入手できないアイテムがあるとかいうわけでなく、単純に経験地と敵HPを変えて、目安のクリアタイムも表示される。この親切さは素晴らしい。家庭機用ゲームを携帯してするんだから、移植されるどのゲームもこれぐらいの優しさを見せてほしいもんだ。 このゲームではザオラルやフェニックスの尾や反魂香みたいな都合のいい魔法や道具は存在しない。0歳0ヶ月から大切に育てたキャラクターが次々と死んでいく。HPの他に健康度が設定されていて、大ダメージを受けたり高齢になると減っていき、ある程度まで減ると死んでしまう。なんてリアル設定だ!直系の若いキャラが死にそうになると、高齢のキャラが自分の命を犠牲にして助けてくれることがあって、感動してしまった。開発者的にはあまりやってほしくないんだろうけど、若いキャラが死んだらリセット→ロードが必須だから。 キャラが必ず死んでしまう…ならどうやったら朱点を倒せるほど強くなれるのかというと、代ごとにより高位の神様と子供を作って遺伝情報を強化していくのである。これがこのゲームの醍醐味だ。馬やモンスターを交配させるのはたくさんあるだろうけど、人間では他にない。だったら神様たち自分で鬼退治すりゃいいじゃん?って思うだろうけど、何もゲーム性のためのこじつけ設定というわけではない。ストーリーでちゃんと裏打ちされていて、終盤にびっくり仰天させられるのである。 ボスキャラたちはなんの繋がりもなく設置されているただ強いだけのモンスターに最初は思える。しかし何度も戦って彼らの台詞を拾っていくと、隠された裏設定が浮かび上がってくるようになっている。まるでミステリィ。わしは時間そんなにかけられなかったからネタバレしてるところを読んでしまったが。こんなおもしろい話を前面に出さず、普通にクリアするだけだったら「最初の設定は珍しいけど、地道に作業させられる中身の薄いゲームだったなぁ」で終わる危険もあるのだが。あえて一人の俯瞰した語りべを作らず、各々が自分の立場から話す。だからそれらが繋がったときの驚きと感動も一入であった。 タイトル通り、このゲームでは「子供に何を残すべきか」が大きなテーマとなっている。主人公一族は朱点童子討伐の使命、朱点を倒さない限り末代まで続く呪い、朱点を倒すための遺伝情報や装備・奥義を継承していく。 現代人が残せるものって資産以外に何があるんだろう?まあ個人の話はそれぞれ考えればよいが、人類全体で見れば最も重要な遺産は科学だと思う。たしかに科学は負の遺産も多く作り出してきたが、身体の進化を止めた人間にとっては外部の装置を代わりに進化させることが必要だったのだ。個人の遺伝子はその子孫にしか受け継がれないが、科学の遺伝子の進化は人類全体に恩恵を与えてくれる。しかも科学は死なない。後押しする人間がいれば、ヨーロッパの暗黒時代みたいに中断することもあるけれど、どんどん先へ進化していって留まることがない。50年、100年先に少子高齢化や福祉とか資源の枯渇や食糧不足や温暖化とかの問題が山積みで、悲嘆する声が多く聞こえるけれど、絶望する一歩手前で踏みとどまらせてくれるのは科学の進化に期待するところがあるからじゃないか? |
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