金沢でフランス語、英語、美術を学び、ナンシーへの留学を目論む、はぐれ医学生のブログ。至高にして究極の人形を生みだすために奮闘中。 急げ!人生には学ぶべきことが多すぎる。
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ゴールデンウィークの話だが、21世紀美術館でやってる「ロン・ミュエック展」を観にいった。せっかくだからギャラリートークの日に合わせてね。
ロン・ミュエックはオーストラリア出身の彫刻家で、今はロンドンを拠点に活躍している。テレビやなんやの仕事で培った造形技術を駆使して、スーパーリアリスティックな作品を生み出すアーティストだ。今回が日本初個展となる。 6室に対し7作品。これは決して少なくはない。製作風景のビデオを見ればわかるが、彼は一作一作に途方もない時間と労力をかけている。それゆえ寡作である。髪の毛は一本一本植え込まれ、ほくろ、しみ、血管の質感、皮膚の艶やかさまで本物と見間違うほどだ。「素材に触れ、かたちをつくり、それらを通して自己や他者の記憶、想像、存在について思いを巡らすという連鎖的な関係」を大事にしているとか。 ただし、そのスケールは生きた人間たちとは全く違う。あるものは片手で持てるほど小さく、あるものは走り幅跳びや棒高跳びしても超えられない大きさである。特に最後の大部屋にある「ガール」。新生児(女児)の超巨大化。この一作だけの展覧会がスペインで開かれたそうだが、それだけのインパクトを持つ作品である。「この子は縮んでいるの? 伸びているの? 何を見つめているの……」 鑑賞者が作品に接して抱く感情もまた作品の一部、って考えているそうだ。ので、彼の作品の完成のために感想を書こう。わしは展示を観て、例えばこんなふうに思った。「人間の価値が大きさで表されるとしたら、まず一番大きいのは赤ん坊に違いない。わしはどのぐらいになるだろう?」、「いくらリアルに作ってあっても、こいつらといても寂しさは全く紛れないな」、「わしと同じ姿の人形も作れるんだろうが、体温のない自分ってのは気持ち悪いな」、「こんだけ根詰めて製作に向き合って展示まで漕ぎつけたら、どんなカタルシスが得られるんだろ?」 でかい彫刻ってどうやって型取りしてんだ、って思ってたけど、製作過程を追った映像を見て納得。なるほど、最初の層をシリコンで取れば少々複雑な部分もすっぽり抜ける。さらに上から樹脂で塗り固め、金具を介して木枠を設置する。着色するのではなく、樹脂に色を含ませておく。勉強になるなぁ……後でまとめておかなきゃ。 忙しかったり、遠かったりで来られない人はこちらの動画を見ておくれ↓You Tubeって便利だねぇ。 2008年8月31日まで。 ![]() |
オレもロン・ミュエック行ってきましたよ!確かにスーパーリアリスティックでしたね。
美術に興味を持つことには同感です(^^)
美術に興味を持つことには同感です(^^)
岸川露伴 | URL | 2008/05/22/Thu 12:20 [EDIT]
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