明けても暮れても彫刻や絵画の制作、日本文化や英語やフランス語やドイツ語の勉強で、期待してたほど余裕がない。もっと正確にいうなら、読みたいだけの本を読む時間がないのだ。
一日一冊以上のペース。他にやらにゃならんことがあるってわかってるのに、ページを捲る手は止まらない。こんなたくさん本を読むようになったのは……医者で作家って人は結構多いなぁ、わしもいっちょ新人賞に挑戦してみるか! と軽〜く思い立ち、市場調査のために「このミステリがすごい!」とか「メフィスト賞」とか「このライトノベルがすごい!」とかの受賞作、さらに小説の書きかたハウツ―本で紹介されていた名作古典たちを読んでしまったからだ。
こんな、世界観が捻りつぶされるような、あるいは背筋が凍え死ぬような、あるいは心底萌え萌えになる、あるいはわしのカチンコチンの涙腺を揉みほぐす作品たち。読まずに死ぬのはもったいない! ってことで、ほとんどの余暇を、ときには勉強の時間を削っても、読書に費やしているのだった。
さて、その感動を記し、解剖し、分析し、わしが小説を書くときの足しにしよう。
