金沢でフランス語、英語、美術を学び、ナンシーへの留学を目論む、はぐれ医学生のブログ。至高にして究極の人形を生みだすために奮闘中。 急げ!人生には学ぶべきことが多すぎる。
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あらすじ
とある地方の進学校に受け継がれる奇妙なゲーム。3年ごとに見えざる手によって選ばれる「サヨコ」が学園祭の展開を左右する。「彼女」は本当に存在するのか?半信半疑の生徒たちの前に伝説と同じ名前を持つ謎の美少女転入生沙世子が現れる!過ぎ行く高校生活最後の1年に巻き起こる事件……。 恩田陸って有名だけど、ミステリィ、サスペンス、ホラー好き、つまりは密室流血金切り声好きのわしは手に取ろうとは思わなかったのだが、友達が貸してくれたんで読んでみた。ふむふむ。うーん。うむむ……なっ、なんて普通なんだ……絶句してしまった。メフィスト系の小説ばっか読んでたからか。しかしこれが正しい高校生の在り方かしらん。毎日毎日、義務でもないのに登校して、狭い教室に40人押し込められて、変わりばえの無い椅子に座って、まっすぐ黒板に向かって並んで、先生の話を聞いたり居眠りしたり、それが先輩から後輩へ何十年も同じ部屋で続いているなんて、よくよく考えれば奇妙な話だよ。でもそれが現代の普通、一般、共通の認識。ノスタルジイさえ感じさせる光景。 わしはと言うと高校の思い出はほとんどないんだが。学校を毛嫌いしてて、高3のころは「独りで勉強してたほうが効率良いんじゃないか?高校辞めて大検取って受験しよっかな」なんておバカなことを考えるほどだった。部活も部員じゃなくて部が幽霊みたいだったから熱血青春物語とは程遠かった。こういうわしでも、この本の高校生たちを見てると、微笑ましいような、やっぱ高校生っていいなァ、友情か恋愛の真似事ぐらいしてみるんだったなァ!みたいな気分にさせられるから不思議だ。ミステリかホラーっぽいところもあるけど、ノスタルジイに比べればおまけみたいなもんだ。 話は変わるが英語の時間にSFの古典がテーマになった。肉食植物トリフォイド。ストーリーはこうだ。「主人公が目を怪我して入院中に地球を謎の隕石群が襲う。隕石群は地球の周りをぐるぐる回り続けて奇妙な緑色の光を放ち、昼も夜もわからないほどずっと明るくなる。その光を見た者は失明してしまう。緑色の光の波長の影響か、地面を闊歩し、人間を食べる植物トリフォイドが出現!」(英語で書かれてたからちょっと本物と違うかも)さぁ、想像してみよう。人類の99%が失明してしまった。しかも人喰いモンスターまで現れた。人類はこれからどうなっていくだろう? 試しに考えてみたらこうなる……。日陰になるところが多い都市部、サングラスを持ち合わせた人だけが失明の危機を逃れる。田舎は全滅。目が見えなくなったところにトリフォイドがしめしめとやってきて人間を次々飲み込んでいく。目の見える人は見えなくなった人を助けない。金を巻き上げ、食料を奪い、トリフォイドに襲われたところで助けはしない。深刻なのは食糧難。四六時中明るくては野菜も果物も育たない。完全に室内生産の供給。当然見えなくなった人の分までは無理で、餓死するものもいるだろう。他にもいろいろ考えられる。政府はどう出るのか?存続できるのか?報道機関は生きているのか?飛行機や船は動かせるのか?トリフォイドを倒す手段はあるのか?トリフォイド以外に進化した生物が現れないか?失明した人が超能力を身につけるとか?通貨は使われ続けるか?学校はなくならないか?クラスメートの一人によると、失明した男は殺される、女は犯されるだろう、とのことだった。さもありなん。 わしがノスタルジイを書こうとしたら噴飯ものになるだろうな……。 |
読むの早いね!読んでくれてありがと。ちなみに私の高校時代も思い出ほとんどないです。乙一も何冊か持ってるから読んでないやつあったら貸すよー。
ビ | URL | 2008/06/12/Thu 15:49 [EDIT]
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