金沢でフランス語、英語、美術を学び、ナンシーへの留学を目論む、はぐれ医学生のブログ。至高にして究極の人形を生みだすために奮闘中。 急げ!人生には学ぶべきことが多すぎる。
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脳梗塞で入院した祖父の見舞いに行った。病院は嫌いだ。入院はもっと嫌いだ。
「お年寄りの立場になってみよう」って企画、やったことある人も多いだろう。わしの高校でも一度あった。鼈甲色のサングラスをかけ、耳栓つけて、おもり入りベストを着て、手首足首にもおもりを巻いて、肘膝をサポーター縛って、ゴム手袋二重にはめて動きにくくする。それで体育館を一周したり階段を上がったり降りたり。リモコンに電池をはめてテレビのチャンネルを変えたり。ペットボトル開けてお茶をコップに注いで飲んだり。正直な話、当時は老人の身になってみるなんて気分はさらさらなかったが。入院している祖父を見て、わしも60云年経ったら否応無くああなるのかなァ、とふと思い出した。 さあやってみましょうね、で負荷を増やして外すのは何でもないことだ。しかし、誰もが気づかないほどのゆっくりゆっくりのスピードで、じわじわとあの状態になっていく……筋肉にどうしようもなく染み付いていて、スチャッと脱いでしまうことのできない重荷が!これは想像しちゃうと最高に絶望的な恐怖だ。想像しなければ自然と受け容れていく。人間には動かすことのできないキマリがある。衰えなくてはならないし、いつかは死ななければならない。 わしの歳で心配することでもないんだろうけど。老いと死の恐怖を考えることは、一日一日をより良く生きようとする意志に結びつくだろうか。 |
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